米国のゼネラルモーターズ(GM)は、12月5日(デトロイト現地時間)、韓国のLGグループの総合化学メーカーであるLG化学と、折半で出資する合弁会社を通じ、バッテリーEV用バッテリーセルを量産することを発表した。
合弁会社は、オハイオ州北東部のローズタウンエリアの工場用地に、バッテリーセルの組み立て工場を開設。新設する工場には、最新の製造工程を導入し、無駄な廃棄物を出すことなく効率的なセル生産を実現するとしている。
また両社は、バッテリーコストを業界トップレベルまで引き下げることを目標に、バッテリー技術の開発および実用化にも取り組んでいく。
投資額は、最大総額23億ドル。2020年半ばには起工式を行い、1,100人以上の新規雇用を見込んでいると云う。
今回の連携に際して、GMの会長兼CEOメアリー・バーラ氏は、以下のように話している。
「今回の投資では、オハイオ州およびこの地域の非常に有能な人材は、GMがゼロエミッションの世界を目指す行程において重要な役割を果たすことになります。
GMの製造に関する専門技術とLG化学のバッテリーセルに関する優れた技術を融合させれば、私たちが目指す全車電動化の未来のモビリティ実現はいっそう早まることでしょう。
セル技術に関するLG化学との協業により、お客様にお届けする価値をさらに高めてゆくものと大きな期待を寄せています」。
また、LG化学副会長兼CEOのシン・ ハクチョル氏は、以下のように話している。
「米国No.1の自動車メーカーとの合弁事業により、LG化学は、成長が見込める北米EV市場への対応を強化することができ、さらに広がりを見せているEVエコシステムへのより広い見識を持つことができます。
ゼネラルモーターズと共に歩んできた長い歴史をみれば、この分野で蓄積してきたLG化学の専門性がどれほどのものであるかは明らかです。
私たちはゼロエミッション実現への継続的な歩みに期待を膨らませています」。