2018年度(平成30年度)の予防安全性能評価大賞に「トヨタ アルファード/ヴェルファイア」
国土交通省、自動車事故対策機構(NASVA)は5月30日、2018年度の自動車アセスメント結果発表会を東京国際フォーラム(東京都千代田区)で実施し、予防安全性能評価と衝突安全性能評価それぞれの最上位クラスである「ASV+++(トリプルプラス)賞」「ファイブスター賞」を表彰した。トリプルプラス賞に選ばれたのは7グループ、ファイブスター賞は8車種。大賞はそれぞれの性能評価で最高得点を獲得した車両に贈られた。
予防安全性能評価大賞を受賞したトヨタ自動車の吉岡憲一CVカンパニー・チーフエンジニアは受賞の技術プレゼンテーションで「2015年に発表した予防安全パッケージのトヨタ・セーフティ・センスの進化が今回の評価につながった。ただし、安全運転技術はまだまだ道半ば」と述べた。なお、アルファード/ヴェルファイアは予防安全性能評価で満点を獲得した。
2018年度(平成30年度)の衝突安全性能大賞は「スバル フォレスター」と「トヨタ クラウン」が受賞
衝突安全性能評価大賞を受賞したスバルの渡森孝有第一技術本部・部長、トヨタ自動車の皿田明弘ミッドサイズ・ビークル・カンパニー・主査はそれぞれ受賞の技術プレゼンテーションで「アイサイトをコアに、踏み込み誤発進を組み合わせたシステムが評価された」「基本性能の深化、コネクテッドによる更なる安全性能の深化が評価された」と自己採点した。フォレスター、クラウンは衝突安全性能評価で100点満点中、96・5点を獲得した。
2018年度の予防安全性能評価では、従来の被害軽減ブレーキや車線逸脱抑制などに加え、新たに夜間の被害軽減ブレーキ、高機能前照灯、ペダル踏み間違い時加速抑制の試験評価が追加された。これに伴い総合点の満点が前年度の79点から126点へと大幅に増えた。さらに評価結果でも「ASV+」「ASV++」に加えて、「ASV+++」を新設。2018年度のこのトリプルプラス賞の第一回目の表彰となった。
新カテゴリ追加で総合点が前年度から大幅増に。ASV+++賞とファイブスター賞も相次ぐ
ASV+++賞の受賞車は「三菱 ekスペース/ekスペースカスタム、日産 デイズ ルークス/デイズ ルークス ハイウェイスター」「スズキ ソリオ/ソリオ バンディット、三菱 デリカD:2/デリカD:2カスタム」「マツダ CX-5、CX-8、アテンザ、CX-3」「ホンダ インサイト、N-VAN、CR-V」「日産 ノート」「スバル フォレスター、インプレッサ/XV」「トヨタ アルファード/ヴェルファイア、クラウン、カローラ スポーツ」の各グループ。
ファイブスター賞の受賞車は「ホンダ オデッセイ」「スズキ クロスビー」「トヨタ カムリ、ダイハツ アルティス」「ホンダ CR-V」「トヨタ カローラ スポーツ」「三菱 エクリプス クロス」「スバル フォレスター」「トヨタ クラウン」の各車種だ。 (佃モビリティ総研・松下 次男)