ドイツの大手自動車機器サプライヤーZFフリードリヒスハーフェン(以下、ZF)の日本法人であるゼット・エフ・ジャパン(以下、ZFジャパン)は、10月3日、代表取締役社長に多田直純氏が就任したことを発表した。
多田氏は、これまで日本およびアジア・パシフィックにおける事業戦略に関する重要なポストを歴任。直近ではコンテンポラリー・アンプレックス・テクノロジー・ジャパンのリージョナル・プレジデントを務めてきた。
ZFは、「Next Generation Mobility(次世代のモビリティ)」戦略のもと、車体の動作制御、統合安全、運転の自動化および電動化という4つの技術領域を柱とした製品・技術開発を行い、シャシやドライブライン関連製品に加え、エアバッグなどの乗員保護装置やブレーキ、ステアリングを含むメカニカルシステムにおいて高い専門性を有している。
また、カメラやミリ波レーダー、LiDARといったセンサー類や自動運転レベル5まで対応可能な「ZF ProAI」車載コンピューターシリーズなどを組み合わせ、自動車メーカーのニーズに応じた製品を統合システムとして供給。
ZFジャパンは、こうしたZFグループのグローバル戦略にのっとり、主に日本の完成車メーカー向けに事業を行っている。
横浜市新山下にあるジャパンテックセンター(JTC)では、日本市場に向けて、約300名のエンジニアがドイツ本社と連携し、最先端の製品・技術を開発。また、豊田市、宇都宮市、広島市および横浜本社の各拠点において、顧客のサポートを行っている。
代表取締役就任にあたり、多田氏は以下の様に話している。
「急速に変革するモビリティに対して、私たちZFジャパンも大きく変革、そして飛躍していかなければなりません。自動運転車両に関わるほとんどの重要なコンポーネンツを有している私たちは、製品の領域を超えたシステムソリューションを完成車メーカーあるいは新しいお客様に提供していくことで、安全で環境にやさしく、より便利な次世代のモビリティの実現に貢献していく所存です」。
[多田直純氏の略歴]
・2019年 ゼット・エフ・ジャパン株式会社 代表取締役社長に就任。
・2017年 コンテンポラリー・アンプレックス・テクノロジー・ジャパン株式会社。
・リージョナル・プレジデント兼取締役。
・2016年 テネコジャパン株式会社 入社 マネージング・ディレクター。
・2001年 ボッシュ株式会社に入社、要職を歴任。
・1986年 ボルグ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 入社。
・アシスタント・チーフエンジニア
<学歴>
・1986年 大阪工業大学応用化学科卒業。
<出生>
・1961年 京都府宇治市生まれ。