中西金属工業(NKC)は予てより、事業上のCO2削減策のひとつとしてバイオマス材料の検討を進めている。そうしたなか4月3日、100%植物由来のポリマーを使用したゴム材料を開発。同製品を披露した。
このゴム材料は、100%植物由来のポリマーを使用したエピクロロヒドリンゴム(バイオマスヒドリンゴム)となる。このバイオマスヒドリンゴムは、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR/Oリング、耐油ホース、ベアリングシールなど活用される素材)と同等の温度環境下で使用可能な製品であり、かつ様々な形状・色にも対応可能であることから、NBRをバイオマスヒドリンゴムに置き換えることでCO2削減に大きく貢献できるとしている。
そんなバイオマスヒドリンゴムの特長は以下の通り
・NBRと同等の引張強度を持つ。
・NBRと比較して、耐オゾン性に優れる。
・NBRと比較して、ガス不透過性に優れる。
・NBR同等の高温、低温環境下で使用可能。
NBRとバイオマスヒドリンゴムの特性比較
NKCでは、「今後も、植物を原料とする樹脂、ゴムを使用した製品の開発とお客様への供給を積極的に進めることで、サステナブルな社会の実現に向けて、貢献していきます」と話している。
中西金属工業株式会社
代表者: 代表取締役 中西 竜雄
所在地: 〒530-8566 大阪府大阪市北区天満橋3-3-5
創業:1924年、設立:1941年(昭和16年)6月19日
事業内容: ベアリングリテーナー・ゴムシール・各種金属プレス加工品・各種樹脂射出成形品・コンベア及び自動制御装置・サッシ用戸車・住宅関連製品・精密金型・無人搬送車(AGV)・冷間圧延鋼板などの製造販売 他
当該の製品担当:軸受事業部 技術本部 ゴムグループ
Mail:jikuuke-webinfo@nkc-j.co.jp