武蔵精密工業 ( ムサシ )は先の2023年9月の報道通り、今年の2月9日、更なる小型・軽量・静粛性を兼ね備えた高性能な二輪・三輪電気自動車( EV )向けのe-Axle( イーアクスル )の開発とラインナップ拡充を目指す研究開発「MIDC(Musashi India Development Center)プロジェクト」を、インド・ベンガルールのエレクトロニックシティにて1月から開始した。
このプロジェクトは、住友商事とテックマヒンドラリミテッド( 本社:インド )の合弁会社「SCTMエンジニアリング ( SCTM )」の協力の下、高度な開発スキルを有するインドのエンジニアリングサポートを得て進められる。
世界最大の二輪車市場であるインドでは、政府が2030年までに二輪車の80%をEV化するという目標を掲げていることもあって、現地でのEV生産ニーズも急速に高まっている。
現在、パワートレインやサスペンションといった次世代自動車向け商品の展開を推進するムサシは、これを受けて、同国で二輪・三輪EV向けのe-Axleを研究開発するプロジェクトを開始。開発したe-Axleをインドはもとよりタイやインドネシア、ベトナムといった東南アジア諸国、アフリカなどの成長市場で量産・販売していきたいとしている。
また、その供給を通じて、インド市場をはじめ全世界での二輪・三輪EVの普及をリードすると共に、カーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。
[ムサシの会社概要]
四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/トランスミッションギヤ/プラネタリィ/ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を行っている。なお、二輪車向けトランスミッションは世界シェア約30%と業界トップクラスの占有率を誇る(ムサシ調べ)。現在は、電動、自動運転といった次世代自動車向けパワートレイン、サスペンション、ステアリング等の商品展開を進める一方、先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進、SDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開等、広く新事業の創出・拡大にも注力している。
– 社名:武蔵精密工業株式会社
– 代表者:代表取締役社長 大塚 浩史
– 本社:愛知県豊橋市植田町字大膳39-5
– 創業:1938年4月
– 設立:1944年1月22日
– 資本金:5,458百万円 (2023年3月現在)
– 連結売上高:301,500百万円 (2023年3月期)
– 単体売上高:51,076百万円 (2023年3月期)
– 連結従業員数:16,316人 (2023年3月末現在)
– 単体従業員数:1,210人 (2023年3月末現在)
– 事業内容:輸送用機械器具の製造および販売。