武蔵精密工業 (以下、ムサシ)は2月14日、東アフリカでの新たな電動モビリティの普及に向けた協業をさらに加速してくため、ケニアのスタートアップ企業である「ARC Ride 」に追加出資したことを発表した。
ARC Rideでは、小型EV(二輪/三輪車)の設計・製造・組立に加え、独自のバッテリー交換・管理プラットフォームを提供するなど、クリーンエネルギーモビリティシステムへの移行をサポートするEVエコシステムを構築。
モビリティの電動化を推進しているケニア政府の戦略に応えるため、首都ナイロビに組立工場を有しているほか、既に88機のバッテリー交換ステーションの設置を完了させ、他地域への拡大を目指していると云う。
ムサシは今回、ARC Rideに追加出資し、自社のe-Axleを搭載した車種の拡大および、バッテリー容量を最大限に活用できる自社開発のBMS(バッテリーマネジメントシステム)の採用に向けたテストを行うこと、また、e-Axleから収集した走行データをクラウド上で解析し、有用な情報を二輪ドライバーやサービス事業者に提供するソフトウェア事業を共同開発し、事業展開することで合意。
これにより同国で課題となっているファイナンスの審査の緩和や、保険普及といった問題を解決し、協働で二輪EV普及に貢献していくと云う。
さらに今後、両社は、ケニア以外の東アフリカに於ける電動二輪車・三輪車の事業展開も視野に、協業を推進。ムサシは、電動モビリティの普及の加速を通じ、カーボンニュートラルをはじめ人と環境が調和した豊かな地球社会の実現に貢献していきたいとしている。