村田製作所は1月5日、令和6年能登半島地震で被災した生産拠点の状況(1月5日時点)について、以下の通り発表した。
同社では、被災地の従業員および家族の安否確認を続けているが、震源に近い穴水村田製作所など一部の拠点では、依然として全員の確認がとれていない状況が続いていることから、今後も、最優先で確認を進めると云う。
また、サプライチェーンについては、パートナー企業と情報を共有、協力をしながら、影響を最小化させるよう努めていくとのこと。
なお、グループの生産拠点に於いては、インフラと設備の被災状況を確認し、従業員の安全を確保した上で、順次生産を再開。5日時点での生産状況および生産開始予定は、以下の通りとなる。また、生産再開の予定については、今後、状況の変化があり次第、更新していくとしている。
[生産状況・生産開始予定](1月5日時点)
・富山村田製作所(富山県富山市上野345番地):1月3日より一部生産開始。
事業内容:圧電セラミックスをベースとした電子部品(圧電セラミックス応用製品)の開発・設計・生産。
・福井村田製作所 武生事業所(福井県越前市岡本町13号1番地):1月4日より一部生産開始(当初の予定通り1月6日より生産開始(1月7日追記))。
事業内容:セラミックスをベースとした電子部品(積層セラミックコンデンサ、ノイズ対策製品など)の開発・製造。
・福井村田製作所 宮崎工場(福井県丹生郡越前町小曽原108号字向北谷100番地):1月4日より一部生産開始(当初の予定通り1月6日より生産開始(1月7日追記))。
事業内容:同武生事業所。
・鯖江村田製作所(福井県鯖江市御幸町1丁目2の82):1月6日より順次生産再開予定(当初の予定通り1月6日より生産開始(1月7日追記))。
事業内容:高周波コネクタなど金属機構商品の製造、精密加工部品の金型・治具の製造、電子部品へのめっき。
・金沢村田製作所 金沢事業所(石川県白山市曽谷町チ18番地):1月9日より順次生産再開予定。
事業内容:移動体通信、通信ネットワーク、情報家電・マルチメディア、カーエレクトロニクスなどに使用される高周波電子部品およびセンサの開発・設計・製造、樹脂多層基板の製造。
・金沢村田製作所 能美工場(石川県能美市赤井町は86番地1):1月9日より順次生産再開予定。
事業内容:同金沢事業所。
・金津村田製作所(福井県あわら市花乃杜2丁目10番28号):1月9日より順次生産再開予定。
事業内容:高周波コネクタ・DCモジュール・高圧抵抗器・蓄電システムの製造。
・アスワ村田製作所(福井県福井市江守中2丁目1321番地):1月9日より順次生産再開予定。
事業内容:高性能コモンモードチョークコイル、EMIノイズフィルタの製造。
・小松村田製作所(石川県小松市光町93番地):生産再開に向けてインフラと設備の状態を現在確認中、生産再開時期は追って案内。
事業内容:複合機能電子部品「モジュール製品」およびRFID、SAWデバイス、IoT関連製品等の開発・設計・製造。
・氷見村田製作所(富山県氷見市大浦12番地5):生産再開に向けてインフラと設備の状態を現在確認中、生産再開時期は追って案内。
事業内容:圧電セラミックスを用いたセラミックフィルタ、セラミック発振子の製造。
・ハクイ村田製作所(石川県羽咋市柳橋町柳橋52番地):生産再開に向けてインフラと設備の状態を現在確認中、生産再開時期は追って案内。
事業内容:圧電セラミック部品および圧電ブザー、超音波センサ、ショックセンサ、Picoleaf、CO2センサなど、センサ商品の製造。
・ワクラ村田製作所(石川県七尾市石崎町ウ部1番地):生産再開に向けてインフラと設備の状態を現在確認中、生産再開時期は追って案内。
事業内容:樹脂多層基板の製造および開発。
・穴水村田製作所(石川県鳳珠郡穴水町字大町チの53番地):生産再開に向けてインフラと設備の状態を現在確認中、生産再開時期は追って案内。
事業内容:チップインダクタ、コモンモードチョークコイルの生産。