以上ような背景の中行われた清水氏の講演。主な論旨は以下の通りだ。
まず、EVの普及について同氏は、世界でEV導入によるCO2規制を決めた国々(アメリカ・欧州・中国・インド等)の人口は33億人に達し、世界の人口(約70億人)の半数CHx近くに登ることを指摘。特に自動車販売台数が世界一である中国のNEV規制は、EVの普及を早める可能性が高いと予想している。
また、同氏は、国内のEV開発について、日本ですでに発明されている
Nd-Fe磁石
GaNトランジスタ
リチウムイオン電池
といった優秀な技術の活用を推進。
そして、それらを活用し自身が長年開発しているインホイールモータや円筒形バッテリー等を採用したEVについて解説した。
eGleホームページより
特に、インホイールモータについては、前述の「エリーカ」でも採用されていた技術だが、当時はバネ下重量が重くなり車両の運動性が悪くなるのではといった指摘を受けてきた。
だが、現在は、逆にある程度バネ下重量がある方が車両の安定性に繋がることがわかり、採用のメリットがあることに言及。
さらに、清水氏が研究開発中であるインバータ内蔵インホイールモータを搭載した4輪EVでは、4輪独立制御を可能とすることも紹介した。
eGleホームページより