コンチネンタル・オートモーティブは7月3日、来る2020年8月1日付でフランク・ペッツニック氏 (Frank Petznick) が、コンチネンタルのADAS事業部長で自律モビリティー&セーフティー部門の役員に就任すると発表した。(坂上 賢治)
これにより電気工学の学位を持つペッツニック氏が、現・事業部長のカール・ハウプト氏(Karl Haupt) の後任となる。ハウプト氏のコンチネンタル在籍期間は36年以上、同事業部長として7年を過ごし2020年7月31日付で退職する。
ハウプト氏はコンチネンタル在籍中に複数の事業部、コーポレート機能での要職などを歴任。同氏の実績により先進運転者支援システム分野の売り上げは、2013年から2019年の間に5倍に伸び、2019年単体の同事業の売上は20億ユーロとなった。
ハウプト氏に換わってADAS事業部長に就任するペッツニック氏は、自動車サプライヤーで長年の経験を有している。直近ではHella社の取締役メンバーとして、自動運転プロダクトセンターのグローバル事業を担当していた。
同氏は1998年にフォルクスワーゲンでプロジェクトマネジャーとしてキャリアをスタート。後に電子制御システムのプロジェクトリーダーを務めた。2003年には開発サービスのプロバイダーのBertrandtに移り、エレクトロニクスとインフォテインメント分野の様々な役職を経験。2008年からはHella社で、中国・上海とベルリンを拠点にグローバルレベルで管理職を務めた。
今回のペッツニック氏の就任により、電子工学やセンサー技術分野での長年の知見がコンチネンタルへ提供される。なおペッツニック氏は、コンチネンタルAGの取締役会メンバーで自律モビリティ & セーフティー部門の責任者であるフランク・ヨーダン氏の直属となる予定。
ヨーダン氏はペッツニック氏がADAS事業部長に就任することについて「先進運転者支援システムと自動運転の分野で経験豊富なペッツニック氏の入社を嬉しく思います。
今後はチームと共に前任者が収めた成功を継続し、意欲的な成長計画を推進していきます。また同時にハウプト氏のこれまでの貢献と、彼がもたらしてくれた成功に心から感謝し、今後のご多幸をお祈りします」と話している。