三井化学は、8月24日、シンガポールにある同社の100%子会社Mitsui Elastomers Singapore Pte Ltd(本社:Singapore、社長:松永 慎也。以下、MELS)の高機能エラストマー「タフマー®」の生産能力を増強することを発表した。
「タフマー®」とは、樹脂改質材や軟質成形材料のことで、同社ではこの領域で世界トップシェアを有している。
採用される用途も幅広く、柔軟で軽量な特長から、自動車材、包装資材、太陽電池封止材、エンジニアリングプラスチック改質材、スポーツシューズのミッドソール材などに使用されている。
「タフマー®」の需要は、世界経済の成長を背景に堅調に推移しており、特に自動車材は自動車生産台数の堅調な伸びと環境規制強化による軽量化ニーズにより、更なる拡大が予想されている。
現在、同社ではPPコンパウンド製品を中心に、自動車材メーカーへのグローバルで長期的な供給実績を有しているが、今後も安定供給を継続するため、「タフマー®」の既存設備のボトルネックを解消することで、生産能力を増強することにしたものだ。
三井化学およびMELSは、「タフマー®」の更なる供給能力の拡充を図ることで、今後も世界トップシェアポジションの維持・強化を積極的に進めていくことを目指す。
【増強内容】
製品 | 高機能エラストマー「タフマー®」 |
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工場立地 | シンガポール ジュロン島内 |
生産能力 | 増強前)200千トン/年 → 増強後)225千トン/年 |
スケジュール | 2020年7月完工(予定) |
【MELS概要】
社名 | Mitsui Elastomers Singapore Pte Ltd |
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本社 | 3 HarbourFront Place #10-01 HarbourFront Tower 2 Singapore 099254, Singapore |
設立 | 2001年2月7日 |
資本金 | 9,630万USドル(三井化学100%出資) |
社長 | 松永 慎也 |
事業内容 | タフマー®を中心としたエラストマー製品の製造・販売 |