総合化学メーカーの三井化学は、8月24日、炭化水素系合成油(商標「ルーカント®」)の世界的な需要拡大に対応する為、三井化学市原工場にプラントを新設し、生産能力を増強する事を発表した。
概要は以下の通り。
1. 製品 |
炭化水素系合成油 |
2. 商標 |
ルーカント® |
3. 立地 |
三井化学 市原工場内 |
4. 新設能力 |
20,000トン/年 |
5. スケジュール |
2021年2月営業運転開始(予定) |
「ルーカント®」は、同社が世界で初めて商品化した高性能炭化水素系合成油だ。
粘度の温度依存性の小さい、剪断安定性・熱化学的安定性に優れている等の特長を活かし、主に潤滑油の粘度調整剤として自動車ドライブラインのギア油、工業用潤滑油並びにグリースを含む極めて高い水準での品質が求められる用途に採用されており、主要な自動車メーカーや潤滑油メーカーに認証されている製品だ。
今回の生産能力を増大した理由を同社は、
「ルーカント®は世界的な低環境負荷(省燃費、長寿命)ニーズの拡大のもと潤滑油産業向けの販売が拡大しており、製品の安定的な供給能力の確保を図るため、生産能力を大幅に増強することとしました」
と説明している。
これにより、同社は「ルーカント®」事業の更なる拡大・成長を図る予定だ。