三菱自動車工業10月28日は、クロスオーバーMPV「エクスパンダー」の現地生産をマレーシアで開始した。エクスパンダーは、マレーシアにおける車両組立委託先である「Hicom Automotive Manufacturers Malaysia」で生産、同国の総販売代理店「Mitsubishi Motors Malaysia 」の販売網を通じて、今年11月から販売される予定。
マレーシアにおける現地生産・販売は、三菱商事との事業強化の一環でもあると云う。
エクスパンダーは、2017年のインドネシアでの販売開始以来、「エクスパンダー クロス」を含むシリーズ合計で、2020年9月末までに約27万台を販売。生産が行われるのは、インドネシア共和国、ベトナム社会主義共和国に次いで3カ国目となる。
三菱自動車CEOの加藤隆雄氏は、マレーシアでのエクスパンダーの生産開始にあたり、以下のように話している。
「メイドインマレーシアの『エクスパンダー』をマレーシアのお客様にお届けできることを大変嬉しく思います。『エクスパンダー』のマザー工場であるインドネシア工場からは、これまでの完成車輸出に加え、マレーシアでの現地生産に伴う組立部品の輸出が増える計画です。三菱自動車は生産・輸出事業の拡大を通じ、各国の経済の発展に貢献していきます」。
三菱自動車は、2022年度までの新中期経営計画「Small but Beautiful」(2020年7月公表)において、アセアンを同社成長を牽引する重要地域と位置付けていることから、今後も同地域での更なる成長を目指すとしている。