三菱自動車工業は、プラグインハイブリッドEV(以下、PHEV)「アウトランダーPHEV」の現地生産を、タイにおける生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・タイランドのレムチャバン工場で開始し、12月21日(月)にラインオフ記念式典を開催した。なおタイでの発売は、1月を予定していると云う。
アウトランダーPHEVは、日常では主にEVとして、長距離ではハイブリッドといった具合に、エネルギー効率を自動的に切り替えて走行し、車内2カ所のコンセントからは家電製品等に最大1500Wまで電力供給できる、電動化技術と四輪制御技術を融合した三菱自動車のフラッグシップモデル。
今回、三菱自動車は、電動モビリティと自動車市場の成長を促進するタイ市場の成長の可能性と、レムチャバン工場の生産能力を高く評価し、アウトランダーPHEVの現地生産を海外で初めてタイで行うこととした。
タイでのアウトランダーPHEV生産開始にあたり、加藤隆雄CEOは、「世界的な環境意識の高まりを受け、当社はアセアンにおいてもPHEVの提供を行っています。三菱自動車の電動車事業の新たな展開として、現地生産による『アウトランダーPHEV』をタイのお客様にお届けできることを大変嬉しく思います。」と述べている。
2020年度から2022年度までの中期経営計画で、アセアンを成長を牽引する重要地域と位置付け、PHEVを軸とした環境技術の強化を掲げる三菱自動車は、2013年1月に世界初のSUVモデルのPHEVとして日本で発売し、以来60ヶ国以上で累計26万台(*1)、PHEVカテゴリーにおいて世界最多販売(*2)を誇る「アウトランダーPHEV」を、タイで生産・販売することで、アセアン事業のさらなる強化を進めていくとしている。
*1:2020年10月末時点。
*2:2013年1月~2020年9月累計販売台数。三菱自動車調べ。