三菱自動車工業は12月15日、インドネシアの生産合弁会社である“ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(以下MMKI)”に於いて、同日、軽商用電気自動車(以下、軽商用EV)の新型「ミニキャブEV(現地名:L100 EV)」の生産を開始。同国で2023年度第4四半期に発売する(予定)と発表した。
ワンボックスタイプの軽商用EV「ミニキャブEV」は、世界初の量産EVである「アイ・ミーブ」で実績のあるEVシステムを搭載し、駆動用バッテリーをフロア中央の床下に配置するなど、大容量の荷室確保と、低重心化による優れた操縦安定性・良好な乗り心地を実現。
MMKIでのミニキャブEVの生産開始に際して、三菱自動車の加藤隆雄社長は、「2017年にMMKIで『エクスパンダー』の生産が始まり、今ではインドネシア国内の販売に留まらず、輸出を伴うことでインドネシアの自動車産業の発展を後押ししています。今回、当社として海外初となるEVの生産開始により、アセアンに於けるEVへのニーズの高まりに応えると同時に、同国の環境に対する取り組みについても貢献をしていきたいと考えております」と述べている。
なお、三菱自動車では、アセアン戦略の一環として、2023年度第4四半期よりタイで生産し豪州に輸出しているミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」の一部を、インドネシア製のものに切り替えていく予定。また、カーボンニュートラル社会の実現に向けて各方面で脱炭素化の取り組みが加速、サステナブルな事業活動を展開する物流関係や軽商用EVの需要の高まりを受け、「ミニキャブEV」と共にラストワンマイルのCO2削減に貢献していきたいとしている。
[工場(MMKI)の概要]
– 所在地:インドネシア共和国 西ジャワ州 ブカシ県(首都ジャカルタ市から東に37km)
– 代表者:斉藤稔 取締役社長
– 生産開始:2017年4月
– 生産能力:22万台/年
– 敷地面積:30ヘクタール
– 従業員数:約3,900名(2023年9月)
– 生産車種:
パジェロスポーツ、エクスパンダー、エクスパンダークロス、コルト L300、エクスフォース、ミニキャブEV(現地名:L100 EV)。