三菱電機は12月15日、欧州向け当社カーオーディオ製品の一部を欧州RE指令※1 に適合しないまま出荷していた件(以下、不適合。初回公表11月6日※2)の概要、原因、再発防止策等について発表した。
※1 Radio Equipment Directive:欧州域内のラジオ等電波受信器に対する指令
※2 https://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2020/1106.pdf
不適合製品は、三菱電機の三田製作所(兵庫県三田市)が設計し、三田製作所および当社子会社Mitsubishi Electric Thai Auto-Parts Co., Ltd.(タイ王国ラヨーン県)が製造、一部の自動車メーカー向けに出荷していたもので、一般の顧客への直接の販売は行っていない。対象となる自動車メーカーは、既に状況を報告済で、製品の処置について検討・判断しているという。
これら不適合製品への処置は、当該製品が組み込まれた車両の所在国それぞれの法規制にならう必要があり、処置の決定にはしばらく時間がかかる見込み。同社は自動車メーカーの指示に従って処置していくとしている。
■不適合の概要
– 当該製品の名称:車載オーディオ機器用ラジオ受信機
– 不適合の概要:
欧州RE指令の適用期限である2017年6月13日以降に、適合しない製品を出荷・販売していた。
不適合項目は次のとおり。
・伝導雑音性能0.6dB超過
・長波/中波のSN比性能最大5dB未達
– 不適合製品の出荷期間(欧州RE指令適用期限後):
2017年6月14日から2020年10月20日まで。(なお、当該製品は、欧州RE指令施行前の2012年から生産・出荷していたもの。)
– 不適合製品の出荷数量(欧州RE指令適用期限後):
4種335,238台(うち2種197,659台は2019年12月に生産・出荷を終了済)