三菱電機は6月15日、子会社のメルコ・ディスプレイ・テクノロジー(以下、MDTI)でのTFT液晶モジュールの生産を、2022年6月をめどに終了し、液晶事業から撤退すると発表した。
三菱電機の液晶事業は、産業用・車載用の中小型TFT液晶モジュール領域で、先端技術を搭載した付加価値の高い製品を開発・市場投入することで拡大を進めてきた。しかし、グローバルでの価格競争が想定以上に激化、製品競争力の維持が困難な状況となったため、TFT液晶モジュールの生産を終了し、液晶事業を終息することとした。
今後は、三菱電機とMDTIの液晶事業に係わる経営資源を、パワーデバイスなどの成長牽引事業群へシフトし、さらなる成長・発展を目指すとしている。
[MDTIの概要]
– 社名:メルコ・ディスプレイ・テクノロジー株式会社
– 代表者:大路 浩
– 所在地:熊本県菊池市泗水町住吉1576-1
– 資本金:200百万円(三菱電機株式会社100%)
– 人員:約430人(2020年3月末時点)
– 設立:2002年4月16日
– 事業内容:産業用・車載用の中小型TFT液晶モジュールの開発・製造・販売