三菱電機は、モータージェネレーター(※1)やHEV(※2)・EV用インバーターを増産するため、姫路製作所広畑工場(兵庫県姫路市)に建設していた新棟(第8工場)が、5月22日に竣工したことを発表した。
世界の自動車市場で、CO2の排出量削減に貢献するHEVやEVなどの電動車両の普及が急加速する中、三菱電機は今回、姫路製作所広畑工場内に第8工場を建設し、需要拡大が見込まれるモータージェネレーターやHEV・EV用インバーターの生産体制を強化する。
三菱電機はまた、今後も、同社が保有するパワーエレクトロニクスや車載制御、モーター巻線の独自技術を強みとする製品を開発・生産し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指すとしている。
[新棟の概要]
所在地:兵庫県姫路市広畑区富士町1番40
面積・構造:延べ床面積約24,000m2、4階建
生産品目:自動車機器(モータージェネレーター、HEV・EV用インバーター)
投資金額:約70億円
環境・省エネ対策:空冷ヒートポンプチラー、LED照明(天井直付型43W×約1,700台・高天井型114W×60台)、電力設備監視システム、スーパー高効率トランス(6.6kV/200V/100V)、全熱交換器(換気システム)など
※1:始動機能と発電機能を統合した製品で、アイドリングストップ後のエンジン再始動や、減速時の発電で得られたエネルギーによるエンジン駆動機能などを持つ。
※2:Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド車。