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2020年11月5日【テクノロジー】

三菱電機、新パワー半導体のサンプル提供開始

NEXT MOBILITY編集部

 

 

三菱電機は11月5日、パワー半導体の新製品として「SiC-MOSFET 1200V-N シリーズTO-247-4 パッケージ」6品種のサンプル提供を11月に開始すると発表した。

 

 

同製品は、従来の3端子構成パッケージのソース端子を、電力用のパワーソース端子とゲート駆動用のドライバソース端子に分離した4端子構成の「TO-247-4パッケージ」を採用。三菱電機では、この採用により従来品と比べてスイッチング損失を約30%低減し、高電圧での電力変換を要する車載充電器や太陽光発電機などのさまざまな電源システムの低消費電力化・小型化に貢献するとしている。

 

 

■新製品の特長

 

1.4端子パッケージの採用により、電源システムの低消費電力化と小型化に貢献
 ・高い誤動作耐量※1と性能指数(FOM=1450mΩ・nC)※2を特長とするSiC-MOSFET チップを、従来品に新たにドライバソース端子を備えた4端子のTO-247-4パッケージに搭載
 ・4端子パッケージにより、これまで高速スイッチング時の課題であったソース端子での寄生インダクタンスを低減させてゲート電圧の低下を抑制。従来品と比べてスイッチング損失を約30%低減
 ・スイッチング損失低減による放熱機器の小型・簡素化や、高キャリア周波数※3駆動によるリアクトルなどの周辺部品の小型化により、システム全体の低消費電力化と小型化に貢献

※1 誤動作(セルフターンオン)耐量をCiss/Crss(入力容量/帰還容量)として算出(当社調べ)
※2 FOM(Figure of Merit):パワーMOSFETの性能指標。数値が小さいほど電力損失が小さくなるなど性能が優れる。Tj=100℃時のオン抵抗とゲート・ドレイン間電荷量の積として定義
※3 インバーター回路におけるスイッチング素子のON/OFFタイミングを決める周波数

 

2.AEC-Q101準拠3品種を含む計6品種をラインアップし、幅広い用途に対応

 ・AEC-Q101※4に準拠した3品種を含む計6品種をラインアップ。太陽光発電機などの産業用アプリケーションだけでなく、電気自動車用途にも対応
 ・従来品と比べ、ドレイン端子とソース端子間の沿面距離※5を拡大。塵や埃が積もりやすい屋外設置向けなど沿面距離が求められる電源システムにも対応

※4 Automotive Electronics Council(車載電子部品の品質規格)
※5 導電部と機器の外面との間の最短距離

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。