三菱電機とロバート・ボッシュ(Robert Bosch/以下、ボッシュ)は9月1日、合弁会社「日本インジェクタ」の操業を、各国の独占禁止法当局の許可を前提として2025年末までに終了し、その後同社を解散・清算することで合意したと発表した。同社では、1986年の創業以来、国内外で3億本を超えるガソリンエンジン用インジェクタを販売してきたと云う。
三菱電機とロバート・ボッシュは、世界的に自動車業界が電動化に進む影響で、今後、内燃機関向けインジェクタの需要縮小が予測されてることから、生産の最適化を図るため、日本インジェクタで行っているガソリンエンジン用インジェクタの生産を、2023年からボッシュのタイ・へマラート工場(Robert Bosch Automotive Technologies Thailand)に段階的に移管。2025年末までに日本インジェクタでの生産を終了し、その後同社を解散・清算することで合意した。三菱電機は、これに伴い、インジェクタをボッシュのヘマラート工場から調達していく予定。
日本インジェクタは、労働組合および従業員に対する会社解散の説明を終えており、両親会社と連携して今後の雇用に関する諸施策について、同社の労働組合と協議を開始する予定。
[日本インジェクタの概要]
– 商号(名称):日本インジェクタ株式会社
– 所在地:神奈川県小田原市高田 313 番地
– 設立日:1986年4月1日
– 資本金:2,400百万円
– 売上高:7,097百万円(2021年12月期)
– 出資比率:
・三菱電機:50%
・Robert Bosch Investment Nederland B.V. :50%
– 取締役社長:中野雄二
– 従業員数:216名
– 事業内容:
ガソリン燃料噴射システムおよびその他の燃料を使用する応用製品の製造及び販売。
■日本インジェクタ:http://www.nikk.co.jp/index.html