三菱ケミカルは12月16日、福岡事業所(福岡県北九州市)に半導体封止材・電子材料向け特殊エポキシ樹脂の生産拠点を新設すると発表した。
なお、新拠点での生産開始は来年4月を予定。生産はグループ会社の新菱(本社:福岡県北九州市)が請け負う。
エポキシ樹脂は塗料や接着剤、半導体封止材など幅広い用途で使用される材料で、特に、同社の特殊エポキシ樹脂は、高耐熱・低溶融粘度・低吸水などの特性に優れていることから、半導体封止材用途のデファクトスタンダードとして世界中で採用されていると云う。
三菱ケミカルでは現在、三重事業所(三重県四日市市)でこのエポキシ樹脂を生産しているが、今後も著しい成長が見込まれる半導体市場の旺盛な需要への対応やサプライチェーン強化のため、今回、福岡事業所(福岡県北九州市)に、特殊エポキシ樹脂の生産拠点を新設することとし、生産能力を現行比で約3割増強。また、引き続き、エポキシ事業強化のための更なる生産能力増強も検討していく。
[新生産拠点の概要]
– 立地:三菱ケミカル 福岡事業所(新菱にて生産)
– 商業生産開始:2023年4月(予定)
– 製品:半導体封止材・電子材料向け特殊エポキシ樹脂
■三菱ケミカル:https://www.m-chemical.co.jp/
■新菱:https://www.shinryo-gr.com/