三菱ケミカルは1月21日、炭素繊維複合材料事業の強化のため、ドイツの炭素繊維プリプレグメーカー「c-m-p」を、グループ会社であるスイスの「Mitsubishi Chemical Advanced Materials(MCAM)」を通して買収すると発表した。
買収は、2月を目途に完了する予定だと云う。
c-m-pは、UD・織物プリプレグに関して優れた製造技術を有し、航空機・自動車用途を中心に多岐にわたる分野においてソリューションを提供。
この買収により、三菱ケミカルは、プリプレグの生産に関して欧米日の世界三極体制を確立。さらに、特にモビリティ分野で先端材料の採用が先行する欧州において、イタリア・モデナでのSMC(Sheet Molding Compound)製造設備増設(※)に加え、炭素繊維複合材料の生産体制の強化を進めるとしている。
※三菱ケミカルが44%出資しているc.p.c. SRLの隣接地に製造設備を増設(2019年7月11日発表)。
[c-m-pの概要] (2019年3月時点)
– 社名:c-m-p GmbH
– 所在地:ドイツ ハインスベルク
– 株主:DowAksa 50%、他 個人株主3名
– 事業内容:炭素繊維プリプレグの製造、販売
– 売上高:13.3百万ユーロ
■c-m-p(英語):http://c-m-p-gmbh.de/