三菱ケミカルは、半導体関連事業の強化を目的に、4月1日付で情電・ディスプレイ部門に半導体本部を設置し、関連する事業を集約する。
また、グローバルなバーチャル組織として「MC Chemical Solution for Semiconductor(MCSS)」を創設。この統一ブランドの下、海外の現地法人含む既存の組織・会社の枠にとらわれない事業運営を行っていくとしている。
昨今のAI、IoT導入の広がり、自動車産業におけるCASEの潮流等に伴い、半導体市場は大きく成長しており、また今後も高機能化、一層の伸長が見込まれている。
三菱ケミカルは、これまで、情電・ディスプレイ部門内の各事業部や高機能化学部門において、半導体製造に関連する製品やサービス等の事業を行ってきたが、これらを新設する半導体本部に移管・集約し、一体的に運営することで、事業基盤の強化とともに業界内での存在感の向上を図る。
また、同本部内の各事業部や所管する関係会社の枠にとらわれず、グローバルに「MCSS」の統一ブランドを用いて事業を展開することで、世界各国・地域の顧客に対して、半導体関連のソリューションをワンストップで提供する体制を立ち上げる。
三菱ケミカルは、今後も、三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画「APTSIS 20」の下、フォーカスマーケットの一つである「IT・エレクトロニクス・ディスプレイ」において、半導体関連事業の拡大を図っていくとしている。