三菱ケミカルは、国内外においての電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、ハイブリッド自動車(HEV)の市場拡大を受け、四日市事業所のリチウムイオン二次電池向け電解液の生産能力(※)を、現在の11,000トン/年から16,000トン/年に増強する。
三菱ケミカルのリチウムイオン電池向け電解液は、低温環境下でも高い出力性を保ち、添加剤の技術によって電極での副反応を抑えることにより、耐久性に優れ安全性も高いことから、日、米、欧を中心とする市場の車載用電池向けに多く採用されていると云う。
現在、日本国内では乗用車の総販売台数の約25%が電動化。同社では、今後も着実に電動化が進むと見込んでいる。
三菱ケミカルは、これら旺盛な需要に対応するため、製造ラインのデボトルネッキングや製品出荷・輸送の効率化製品検査工程におけるデジタル化投資等により、5,000トンの能力増強を実施。またこれらの投資により、安全・品質管理レベルのさらなる向上を図るとしている。
※:リチウム一次電池向け、電解コンデンサー向け電解液の生産能力を除いた数値。