三菱ケミカルは7月15日、軽量且つ剛性と成形加工性を兼ね備えたセラミックマトリックスコンポジット(CMC:Ceramic Matrix Composite)材料(以下、CMC材料)を、開発したと発表した。
軽さと強度を兼ね備える炭素繊維関連部材は、軽量化が求められるモビリティ用途や、軽量化に加えて工程効率化への対応を求められる産業機械用途等での採用が進んでいるが、一方、耐熱性が必要となる部材では、加工性やコスト面での課題から、十分に普及しているとはいえず、主に比較的高価なセラミック材が使用されていると云う。
炭素繊維と金属材料を組み合わせた三菱ケミカルのCMC材料は、高剛性、高耐熱性、高熱伝導性、軽量性、耐摩耗性、低発塵性といった特長を有し、モビリティのブレーキ材料や産業機械部品として使用されているが、今回の開発品は、これら特長を有したまま、高い成形加工性と、それに伴う低コスト化を実現。既に複数の顧客へのサンプルワークを進めていると云う。
三菱ケミカルは、従来品に加え、産業機械等のブレーキ材料や、耐熱部材等、開発品の新用途を開拓していくと共に、今後も、多様・高度化する顧客ニーズ応える複数の炭素繊維関連の新製品の開発を進め、最適なソリューションをタイムリーに提供することで、積極的に事業を展開していくとしている。
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