経済産業省は5月25日、「車載用半導体サプライチェーン検討WG」の第1回となる検討会を開催した。
経済産業省では2020年2月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自動車サプライチェーンへの影響拡大の可能性に備え、対応に万全を期す観点から、自動車メーカー、部品メーカー、政府が連携し、業界大の迅速な情報共有や必要となる対応策を検討する場として、「新型コロナウイルス対策検討自動車協議会」を設立している。
「車載用半導体サプライチェーン検討WG」は、同協議会の下に、国内自動車メーカー及び経済産業省(自動車課、情報産業課)が共同で立ち上げたもの。半導体に関しては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、2020年12月頃より、世界的な供給不足が発生している。
WGでは、車載用半導体の安定的調達に向けて、足元で起きている世界的な半導体の供給不足を受けた対応策を検討。また、次の半導体サイクルに向けた課題を想定し、検討していくとしている。
主な検討事項
短期的課題
足元で起きている世界的な半導体の供給不足を受けた、対応策の検討。
・自動車メーカーからの生産計画提示方法の改善等
・製造工程変更手続きの改善(標準化等)
中長期的課題
次の半導体サイクルに向けて、例えば、以下のような課題を想定。
・安定調達のための半導体メーカーとの関係強化
・半導体の種類別の需給の見通し(半導体の生産投資の動向や民生部門との競合の見通し) 等