ミクニは2月22日、連結子会社ミクニインディア(MID)で生産するバキュームポンプを新たに欧州系自動車メーカーへ供給することを発表した。
同社にとってこの欧州系自動車メーカーへの供給は、新たな顧客の獲得となり、グローバルでの顧客基盤の拡大につながっている。バキュームポンプはブレーキ倍力装置などへの負圧供給を行う部品で、ガソリンエンジン車(ICE)のほか各種ハイブリッド自動車(HEV)に採用されている。今回の新規顧客向けでは、顧客の自社ブランド車に加え同社が提携する自動車メーカーのブランドに搭載され世界の主要市場に販売される。MIDの量産開始は2022年2月、供給数量は年間で最大50万台となる見込み。
同社は今後も電動車を含めてあらゆる車種に対応する製品の開発と生産を強化し、更にはインドを成長のエンジンと位置づけ、インド市場で生産、販売される車種に向けて製品供給を強化していくとともに、欧州への戦略的輸出拠点として、グローバルでの顧客基盤の拡大に連結子会社のMIDの能力を活かしていくとしている。