ただし、ワイドシングルタイヤの採用は、車両の軽量化に貢献する一方で、スペアタイヤを装着しないためパンクなど不測の事態で不安も残る。
そこで、同社では、ワイドシングルタイヤとセットで、「ミシュランTPMSクラウドサービス」の導入も勧めている。
これは、2018年に同社とソフトバンクが協業で始めたサービスで、タイヤにセンサを取り付け空気圧とタイヤ内部温度を検知し、異常があればドライバーへ警報を発するシステム(下が装置類)。
当システムでは、加えて異常発生時にクラウドを介し運行管理者・タイヤ販売店・同社のレスキューネットワークに当該車両の位置情報やタイヤ情報をメールで送信。ドライバーへ点検などの適切な指示を出すなどで、パンク率の低減=修理費や交換費用などのコスト削減に加え、タイヤ脱落などの事故も未然に防げるため安全性の向上も期待できる。
また、当システム導入の効果は他にも、経験が少ない若手や女性ドライバーが持つ、運行上の不安を低減することにも役立つ。これにより、同社では、ドライバーの高齢化や男性が多いといった人手不足の要因への対処も可能となるとしている