日本ミシュランタイヤは4月8日、「ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022」を今秋発行すると発表した。
今回発行される「ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022」では、毎年更新される「ミシュランガイド京都・大阪」に、2022年度版限定で和歌山県全域の飲食店・レストランが加わり、紹介される。和歌山県は国内で発行されるミシュランガイドの対象地域としては、27エリア目。
和歌山県は面積の大部分を紀伊山脈を中心とした山岳地帯が占めており、長い海岸線はリアス式海岸で天然の良港にも恵まれている。その温暖な気候により、みかん、梅、柿、桃など多くの果物の産地で、また、黒潮の恵みを受けた鰹や鮪をはじめとする海産物、醤油、高野豆腐、熟れ鮓、めはり寿司や紀州備長炭などの特産品もある。
ミシュランが日本の観光地を海外に向けて紹介する「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、高野山、熊野古道が三つ星で紹介され、「わざわざ旅行する価値がある」観光地、景勝地として掲載されている。
現在、ミシュランの社員であり、飲食業界の専門知識を持つ調査員たちが、和歌山県全域の飲食店・レストランを調査中だという。
1900年に始まり、今年で121年目を迎えたミシュランガイドは、現在世界31か国で厳選した飲食店・レストラン、宿泊施設を紹介している。日本では、アジア初となる「ミシュランガイド東京2008」を2007年に、「ミシュランガイド京都・大阪2010」を2009年に発行し、東京と京都・大阪の2冊は毎年更新。加えて2012年の「ミシュランガイド北海道 2012 特別版」を皮切りに各地の特別版が発行されている。
また、2020年に発行された「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」版から、新たにミシュラングリーンスターの評価が加わり、持続可能なガストロノミー(美食)を実践する最前線にいる飲食店・レストランの取り組みに光を当てている。調査員は料理の評価と同時に、飲食店・レストランのサステナブルな取り組みを評価。そして真に献身的で、革新的な施設をミシュラングリーンスターとして紹介している。
また、旅行者の旅の準備方法の変化に伴い、2022年度版のミシュランガイドから、宿泊施設はガイドブックの掲載からウェブへと移行する。これにより利用者は広範囲な情報へのアクセスとオンライン予約が可能となる。
日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長 須藤元は次のように述べている。「今回で13冊目の出版となる『ミシュランガイド京都・大阪』に、国内27エリア目となる和歌山県全域のおすすめの飲食店・レストランを追加して出版できることを大変うれしく思います。外食産業や観光業に携わる皆様にとって非常に困難な状況は続いていますが、私たちは、これまでどおりおすすめの施設を紹介することで業界全体の早期回復に貢献したいという想いを持っています。歴史的遺産にならび豊かな食文化を有する和歌山県に、再び多くの旅行者が訪れ、素晴らしい体験をしていただけるよう願っています。ミシュランはこれからも、地図やガイドブックで旅の楽しみを提供し、タイヤで安心・快適な移動をサポートするモビリティカンパニーであり続けます」