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2023年4月26日【テクノロジー】

明電舎、「MEIDEN e-Axle」の本格販売を開始

NEXT MOBILITY編集部

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明電舎は4月26日、電動車両(以下、EV)向け駆動ユニット「MEIDEN e-Axle(メイデン・イーアクスル/以下、明電eアクスル)」の開発を完了し、本格的な市場投入に向けた販売を開始したことを発表した。

明電舎・ロゴ

電動アクスルは、モーターとインバーター、ギア(減速機)を一体にしたEV向け駆動ユニット(電動アクスル)。今回、本格販売が開始される明電舎の電動アクスルは、自動車メーカーの開発期間短縮に寄与する標準製品でありながら、「より魅力ある自動車づくり」に貢献する以下の特長を有していると云う。

 

 

[製品特長]

 

1.高さを抑えた設計により3列シート車にも搭載可能

 

インバーターの配置を工夫(アキシャル配置の採用)し、クラストップレベルの薄さ(高さ280mm)を実現。自動車の構造上狭いとされるリア(後輪)部分に使用する際にも、荷室の低床化ができるため、3列シート車にも適用可能。同時に、フロント(前輪)に採用する際にも、同じ形状のまま搭載することができる。

 

 

2.軽量・小型化による電力消費改善

 

モーター内部の銅線に角型断面の平角線を採用し、スロット(※)の銅線を隙間なく配置するなど、出力密度の向上を図ることで、システムの小型・軽量化を実現(業界トップクラスの69kg)。車両軽量化による、電力消費の節約や車両の電池容量削減、コスト低減などに貢献する。

 

※コアに銅線を配置するための溝。

 

3.高出力によるパワフルな走り

 

70kWの高連続出力で、高速での連続走行や継続登坂能力のあるパワフルな電動車両づくりに寄与。

 

4.低騒音で快適な車室空間を提供

 

カバー形状の最適化や部品の一体化により、吸音材を用いることなく目標としていた騒音レベルをクリア。快適な車室空間の提供と部品点数削減を実現している。

 

<製品仕様>

– 最大出力(30秒):150kW
– 連続出力:70kW
– 最高回転数:16,000min-1
– 体格(W×L×H):485x440x280mm
– 質量:69kg
– 出力密度:2.2kW/kg
– モーター冷却方式:水冷

 

明電舎は、明電eアクスルの販売活動に注力し、早期に採用車種の拡大を図ると共に、出力ラインナップの充実化や需要の伸びに応じた量産体制の整備を推進。また、EV向け製品の提供を通して、カーボンニュートラル社会の実現とグリーンモビリティの普及に貢献していくとしている。

 

 

[問い合わせ先]
明電舎 コーポレートコミュニケーション推進部 広報・IR課
電話 03-6420-8100

 

■関連情報:明電舎電動車両システム

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。