明電舎は10月25日、中国の完全子会社「明電舎(杭州)駆動技術(浙江省杭州市)」が第2ラインとして建設を進めていた工場が完成し、10月24日に竣工式を行ったと発表した。
明電舎(杭州)駆動技術は、中国市場に於ける電気自動車(EV)事業拡大のため、グループに於いて海外初となるEV駆動ユニットの生産・販売拠点として、2019年5月に設立された現地法人。
同社ではEV用モーターやジェネレーターの生産ラインである第1ラインが、2020年10月に竣工し、2021年10月から本格稼働。第2ラインでは、当面、年産10万個規模でEV用モーター・インバーター―体機の生産を予定。来年度中に量産開始を計画しているこの新ラインが加わることで、日本と中国のグループ合せて、EV駆動ユニット年産約100万個の体制が整うと云う。
<中国子会社の概要>
– 会社名:明電舎(杭州)駆動技術有限公司
– 所在地:
中華人民共和国浙江省杭州市蕭山区蕭山経済技術開発区橋南区塊鴻盛路263号
– 設立:2019年5月
– 事業内容:EV・PHEV用モーター・インバーター等の製造・販売
– 延べ床面積:15,226㎡
– 生産能力:20万個/年
明電舎は、成長事業と位置付けるEV事業に於いて、高品質・高効率なEV駆動ユニットを供給することで、車両電動化の推進や脱炭素社会の実現に向けて、今後も貢献していくとしている。
[EV事業生産拠点]
■国内
<拠点:生産品目(年間生産能力)>
– 沼津事業所:EV用インバーター(25万個)
– 甲府 甲府明電舎、EV用モーターおよびジェネレーター(37万個)
– 名古屋事業所、EV用モーター・ インバーター一体機(17万個)
■海外(中国)
<拠点:生産品目(年間生産能力)>
– 明電舎(杭州)駆動技術有限公司:EV用モーター,ジェネレーター,EV用モーター・ インバーター一体機(20万個)
(合計生産能力:99万個)