三井化学の関係会社である三井化学SKCポリウレタン(以下、MCNS)は、インドでシステムハウス製品を製造・販売する拠点MCNS Polyurethanes India Pvt. Ltd.(以下、MCNS-IN)の営業運転を2018年7月に開始、8月8日に新工場の竣工式を行った。
MCNSは2015年7月に三井化学と韓国SKC社がポリウレタン事業を統合した折半出資の合弁会社。
全世界でポリオール28万トン、MDI 35万トン、TDI 12万トンの年産能力を有し、今回のインドを含め、アメリカ、メキシコ、中国、ポーランドなど、世界11拠点のシステムハウスでポリウレタンシステム製品を供給している。
ちなみに、システムハウスとは、ポリオールを含む、ポリウレタンフォーム用原料を顧客ごとに処方の調整を行い、主に自動車部材向けや家電の断熱材向けに供給するとともに、きめ細やかなサービスを行う製造・販売拠点のこと。
同社は2017年2月にMCNS-IN をインドで設立後、プラント建設を進めていた。
今回、同社がシステムハウス製品の拠点を作った背景には、インドが人口約13億人、GDP世界第7位の経済大国で、年7%以上の経済成長が見込まれていることがある。
そのため、年間ベースで自動車4百万台、冷蔵庫9百万台が生産されており、ポリウレタンシステム製品の需要も年々拡大傾向となっている。
特にインド南部は、日系・韓国系の自動車メーカー、家電メーカーも数多く進出しており、MCNSではインドのシステムハウスを拠点に、高品質のポリウレタンシステム製品を安定的に供給し、事業拡大を進めていくことが狙いだ。
今後、同社はインド国内での事業拡大を図るほか、高成長が見込まれるインド以外の地域でもシステムハウス拠点を拡大し、グローバルな競争力の強化を目指す予定だ。
【MCNS-IN概要】
1. 会社名 | MCNS Polyurethanes India Pvt. Ltd. (MCNS-IN) |
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2. 設立 | 2017年2月 |
3. 資本金 | 730万USドル(約8億円) |
4. 出資比率 | 三井化学SKCポリウレタン株式会社 100% |
5. 所在地 |
325, Citrus Drive, Sri City DTZ, Mopurupalli Village, Chittoor District, Andhra Pradesh. 517646 India |
6. 事業内容 | ポリウレタンシステム製品の製造・販売 |
7. 生産能力 | 15,000トン/年 |
8. 営業運転開始 | 2018年7月 |