マツダは、同社および重慶長安汽車股份(長安汽車)、フォード モーター カンパニーの3社出資で設立した中国の合弁会社、「長安フォードマツダエンジン」(江蘇省南京市)のフォード保有分の全株式を取得した。
合弁会社の出資比率が、長安汽車とマツダ、各々50%になったことに伴い、社名を「長安マツダエンジン」に変更した。
「長安フォードマツダエンジン」は、長安汽車が50%、フォードとマツダがそれぞれ25%ずつを出資して2005年9月に設立し、マツダ車搭載のエンジンの量産を2007年4月に開始。
社名変更後も、ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」を生産し、中国市場向けの「マツダ CX-8」「マツダ CX-5」「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」を生産している「長安マツダ汽車」(江蘇省南京市)に出荷する。
マツダは今後も、ビジネスパートナーである長安汽車との合弁事業を通じて、中国のビジネスを強化していくとしている。
[長安マツダエンジンの概要]
– 会社名:長安マツダエンジン有限公司(英語名:Changan Mazda Engine Co., Ltd.)
– 設立日:2005年9月27日(「長安フォードマツダエンジン有限公司」設立日)
– 所在地:江蘇省南京市江寧区
– 従業員数:1,258名(2018年12月時点)
– 出資比率:重慶長安汽車股份有限公司(50%)、マツダ株式会社(50%)
– 生産能力:43万基/年
– マツダの生産機種:ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」
[中国におけるエンジン生産事業の推移]
2005年4月:マツダ・フォード・長安汽車、エンジン生産会社の合弁契約を締結
2005年5月:マツダ・フォード・長安汽車、合弁エンジン生産会社の政府承認を取得
2005年9月:「長安フォードマツダエンジン有限公司」を設立、工場起工式を実施
2007年4月:マツダ車搭載用エンジンの量産を開始
2013年6月:「SKYACTIV技術」エンジンの量産を開始
2019年1月:フォードが保有する「長安フォードマツダエンジン有限公司」の全株式を取得
「長安マツダエンジン有限公司」に社名変更