丸紅は、中国・米国・ドイツを拠点に電気自動車(EV)の開発・製造を行うBYTON社(バイトン/本社:中国南京市)と資本業務提携することで合意した。
この提携に伴い丸紅は、BYTON社の戦略的パートナーとして、モビリティ事業やEVバッテリーマネジメント事業、海外事業を中心に協業していく。
自動車業界は、CASE(*1)や MaaS(*2)といったモビリティ革命の中にあり、ユーザーのライフスタイルに合わせた多様なモビリティサービスが展開されている。
また、技術革新や世界的な環境規制の強化と意識の高まりから、今後EVの本格的な普及が見込まれている。
BYTON社は、2016年にドイツの自動車業界やIT業界出身者によって設立された企業で、コネクテッド技術や大型ディスプレイを用いた車内空間のデジタル化に注力したEVを開発・製造。安全で環境に優しく、快適で多様な移動体験・生活を提供することを目指していると云う。
BYTON社には、中国の大手自動車メーカー「FAW Group(第一汽車集団)」や中国の世界最大手EVバッテリーメーカーCATL(寧徳時代新能源科技)も出資。多目的スポーツ車(SUV)の「M-Byte」を、2020年半ばから中国で発売し、2021年には米国・欧州でも発売する予定。
丸紅は、今回の提携を通じて、BYTON社の事業成長を支援すると共に、シェアリングや車載サービス等のモビリティ事業やEVバッテリーマネジメント事業を創出することで、低環境負荷のモビリティサービスの実現、国際社会のサステナビリティ向上に貢献するとしている。
*1: Connected, Autonomous, Shared, Electric の頭文字を繋げた、自動車における社会・技術変化の動き。
*2:Mobility as a Service の略で、全ての交通手段による移動を 1 つのサービスとして捉え、シームレスに繋ぐ新たな移動の概念。
[BYTON社概要]
– 会社名:BYTON Limited.
– 所在地:中華人民共和国 江蘇省
– 設立:2016年
– 代表者:Dr. Daniel Kirchert
– 事業内容:EVの開発・製造
■BYTON(英語):https://www.byton.com/