丸紅は8月12日、英国のアントファガスタ社(Antofagasta)と共同出資するチリ共和国・Minera Centinela社(以下、センチネラ銅鉱山)において、7月22日に「Copper Mark(カッパ―・マーク/*1)」の認証を取得したと発表した。
カッパ―・マークは、国際銅協会(International Copper Association/*2)によって、2019年に設立された独立組織で、銅産業の「責任ある生産」および国連が提唱するSDGsへの貢献を示す枠組み。
丸紅は、センチネラ銅鉱山でのカッパ―・マーク認証取得により、銅事業の「責任ある生産」に関する取組みを進めると共に、持続可能な社会の実現に向け、SDGsへの貢献を目指すとしている。
また、センチネラ銅鉱山と共に2022年以降の操業にかかる電源を再生可能エネルギーに100%転換するチリ共和国・アントコヤ銅鉱山(丸紅30%出資)およびチリ共和国・ロスぺランブレス銅鉱山(丸紅9.21%出資)においても、順次カッパ―・マークの認証取得手続きを開始する予定だと云う。
*1)カッパ―・マーク:認証取得にあたっては、環境、人権、コミュニティといった32の基準に基づいて評価され、これらの基準に適合することで認証を受けることが出来る。
*2)国際銅協会:銅の新用途開発を含めた市場開拓、需要促進を目的とし、国連の持続可能な開発目標に積極的に貢献し、世界各国の銅鉱山、製錬会社および銅加工会社が会員となっている世界的組織(本部:米国ワシントンD.C.)。
[アントファガスタ社概要]
– 会社名:Antofagasta plc
– 所在地:英国ロンドン
– 設立年:1888年
– 事業内容:銅精鉱および銅地金の生産・販売事業、輸送事業、水事業。
– HP:https://www.antofagasta.co.uk/
<センチネラ銅鉱山概要>
– 所在地:チリ第Ⅱ州(Antofagasta 市から北東に約180km、標高2,300m)
– 可採鉱量:硫化鉱 1,738百万トン(2020年12月末現在)
– 酸化鉱:324百万トン(2020年12月末現在)
– 生産量:約25万トン/年(銅地金換算)
– 生産期間:2001年~2068年
– 持分権益比率:アントファガスタ社 70%/丸紅 30%
■THE COPPER MARK:https://coppermark.org/