マレリ(MARELLI)は、米国を拠点に、電力変換技術の革新に挑む半導体企業「Transphorm社」との戦略的提携を発表した。
両社は2年間の独占的な協力を行い、電動自動車の新技術開発を進める。
マレリは、この提携により、自動車分野などで窒化ガリウム(GaN)デバイスの実績を有するTransphorm社のOBC(車載充電器)やDC-DCコンバータ、パワートレイン・インバータを含む、電動自動車(EV)等における電力変換ソリューションに関しての知見を獲得。
一方のTransphorm社は、EVやモータースポーツ向け電動パワートレイン・ソリューションの製品開発等のアドバイスを、マレリから受ける。
今回の提携に際して、マレリの電動パワートレイン事業本部CEOヨアヒム・フェッツァー氏は、以下のように話している。
「電動自動車の電力変換技術は、電動自動車の将来にとって欠かせないものであり、こうした技術への投資は、より低コストで電動自動車の高性能を実現するために重要なものです。この分野のリーダーであるTransphorm社と提携できたことを大変うれしく思います。
このパートナーシップにより、私たちはTransphorm社のチームと協力して、最終的にパワーエレクトロニクスの性能と効率を改善し、電動自動車のコストを下げることのできる製品を改善・実現することができます」。
また、Transphorm社の共同創業者でCOOのPrimit Parikh氏は、以下のように話している。
「自動車および電動自動車の事業は、GaNにとって電力変換関連における最大のチャンスのひとつであり、マレリのようなグローバルリーダーとのパートナーシップは、GaNソリューションの品質、信頼性、製造、および製品全体のパフォーマンスを証明するものです。
マレリの電動パワートレインチームの長期的・革新的なシステムレベルのビジョンは、電動自動車におけるGaNの発展に大きな価値をもたらすものです」。
■Transphorm:https://www.transphormusa.com/en/