同社によると、この「Mid-40/Mid-100」は自動運転、ロボティクス、マッピング、物流、セキュリティー、捜索救助など多角的な分野で求められる機能条件を満たした製品だとしている。
中国・深圳に技術開発拠点を据える3Dセンシング企業のLIVOX TECHは3月1日、低コストと大量生産を両立させたLiDARセンサー「Mid-40/Mid-100」をリリースした。
同社によると、この「Mid-40/Mid-100」は自動運転、ロボティクス、マッピング、物流、セキュリティー、捜索救助など多角的な分野で求められる機能条件を満たした製品だとしている。
同製品は、発光及び検出機能に高額なレーザーエミッターや、反対に性能が充分でないMEMSスキャナーを使用せず、充分な半導体コンポーネントを低コストで調達。光学システムには、独自設計によるシグナル収集法を導入した上で、同軸設計を活用した大口径屈折走査法を採用した。
なかでも「Mid-40」は、円形視野角38.4度・最大260メートルの検出距離がある(反射率80%の対象物)。ポイントレートは10万ポイント/秒でありつつも、従来の32ラインLiDARセンサーと同等ないしは、それ以上の点密度を実現したという。
利用環境でもマイナス20℃からプラス65℃の範囲で動作し、異なる反射率の対象物の点群データを常時確実に出力する。また可動電子部品を一切使用していないため、従来の回転LiDARユニットに共通の問題となるスリップリング障害等の課題発生を回避できる。さらに頒価も7万7490円という価格帯に収めた。
対して「Mid-100」は3つのMid-40を内蔵し、水平方向の視野角98.4度、垂直方向の視野角38.4度の幅広い水平方向視野角を形成。ポイントレートは30万ポイント/秒。各センサーの範囲精度(25mあたり1シグマ)は2cmであり、角度精度は0.1度以下となっている。
また製品前のテスト環境では、すべての個体で100klxの直射日光環境で1000分の1以下の誤検出率を実現。それぞれのセンサーの出力はIEC 60825-1(2014年)のClass 1レーザー製品要件を満たしている。なおMid-100の価格は19万7100円となっている。
「Mid-40/Mid-100」のいずれも、同社がバックアップを受けているDJIオンラインストア< https://store.dji.com/product/livox-mid >から購入が可能だ。