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2024年11月1日【MaaS】

リーンモビリティ、2025年の生産・販売へ漕ぎ出す

坂上 賢治

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愛知県豊田市発の小型EV量産メーカーのリーンモビリティ(Lean Mobility)は10月23日、台湾を代表する自動車メーカーの中華汽車工業股份有限公司(CMC/China Motor Corporation/中華汽車<裕隆企業集団・属>)と、リーンモビリティの都市型小型EV RideRoid「Lean3」のアセンブリ委託に関する覚書(MOU)を締結した。

 

 

このMOUにより、「Lean3」の量産のプロセスは更に大きく前進し、2025年の台湾市場投入ならびにグローバル展開に向けた体制が強化された。このMOU締結は、先に発表した累計46億円の資金調達を活用した重要施策のひとつとなる。

 

 

Lean3 生産準備状況と両社の役割は以下の通り

 

<リーンモビリティ>
– 生産性とコスト効率を最大限に考慮した車体および部品設計
– 洗練された外観・内装デザイン、各種性能の実現、最適化された部品レイアウトを確立
– サプライチェーンの構築(仕入先選定および部品開発・生産・品質管理・物流の連携)と部品支給

 

<中華汽車>
– 高品質で効率的なアセンブリと検査

 

中華汽車は1969年の設立以来、自社ブランドの二輪四輪事業に加えて、日系をはじめとするグローバルな自動車メーカーからの受託生産を行うことで台湾の自動車産業を牽引し、製造に於ける豊富な経験と技術力を有している。

 

この提携により、中華汽車はハードウェアスタートアップとして設計開発のみならず、量産化に向けたハードルを越え、実用的で革新的な都市型モビリティの提供に向けて大きく前進する。

 

 

リーンモビリティの都市型小型EV EV RideRoid「Lean3」について
Lean3 は、プロダクトのサイズが乗用車の約1/3で、二人乗りが可能とし、後部座席はISO規格準拠のチャイルドシートの設置に対応している。雨風を防ぐキャビンと空調も備えている。

 

新たにフロントステアに適応したアクティブ・リーン・システムは、Gジャイロセンサーよって常に車両姿勢を推定しつつ、コーナーリング時には前輪の左右のサスペンションをダイナミックにコントロールし、車体を最適な角度に傾斜させることで、安定かつ爽快な運転体験を実現する。

 

コンパクトで高機能なキャビンに、姿勢制御というロボティクス技術と自動車の走行技術を高度に融合させた新ジャンルモビリティ RideRoid は、移動効率を飛躍的に向上させることを目指しており、エコフレンドリーな移動手段として生活者に利便性と創造性をもたらす。

 

リーンモビリティ代表取締役CEO 谷中壯弘のコメント
“Drive Lean, Live Life” この理念の下、私たちは効率的でムダのないモビリティの実現を目指してきました。中華汽車との覚書の締結は、この理念を実現する重要な一歩となります。ここから2025年の市場導入に向けての両社の展開を更にご期待下さい。”

 

CEO 谷中壯弘 プロフィール
1993 年に東京大学工学部を卒業し、トヨタ自動車株式会社に入社。シャシー設計・⾛⾏制御システムなど開発実務の後、新コンセプト⾞両の企画 や都市交通システムの研究開発を担当。数多くのコンセプトカー開発や実証プロジェクトを推進する中で小型モビリティがもつ社会的可能性を発見し、自らのライフワークとすることを決心する。2022年に Lean Mobility社を創設。

 

Lean Mobility 株式会社
愛知県豊田市西広瀬町川原田519番地2
https://leanmobility.net/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。