日立オートモティブシステムズ(日立AMS)は、ピックアップトラックやバン、SUV、小型商用車向けを中心に、過酷な使用にも耐え得るよう設計した新しい自動パーキングブレーキを上市した。
新製品は、既に複数自動車メーカーでの導入が決定しており、9月には欧州、10月には北米において新車搭載されている。
現在、自動パーキングブレーキは、パーキングブレーキの世界市場で25%を超える割合を占め、今後、更なる需要増が見込まれていると云う。
日立AMSは、定格車両総重量が3.5トン以下のピックアップトラック、バン、SUV、小型商用車に適した、新しい自動パーキングブレーキを、欧州のブレーキビジネスユニットで開発し、市場投入した。
新製品は、ドラムインハット等の他のシステムと比べて重量を6.6ポンド(約3キロ)以上削減できるほか、高度な安全性をはじめ、頑強性、自動バレーパーキングを含む自動運転機能などに加え、e-モビリティの騒音・振動・ハーシュネス要件にも最適化。現在は、北米と欧州で生産されているが、来年にはアジア太平洋地域での生産が開始されると云う。
ブレーキビジネスユニット長のBernd Schemer氏は、新しい自動パーキングブレーキについて、以下のように話している。
「自動パーキングブレーキの安全性やシステムマネジメントにおける最新の技術開発によって生まれた当社の新システムは、より広範囲な車種への適用を可能としています」。
昨年、日立AMSは、シャシー・ブレーキ・インターナショナル社を買収。自動パーキングブレーキの事業規模において、世界第3位のサプライヤー(*)となった同社のブレーキビジネスユニットは、欧州をはじめアジア、南アフリカ、北米、南米などグローバルに拠点を展開。17ヵ国の工場、エンジニアリングセンター、営業所で9,500人以上の従業員を擁し、乗用車、小型商用車と二輪車向けのディスクブレーキ、ドラムブレーキ、電動パーキングブレーキ、ローターなど様々な製品を自動車メーカーやアフターマーケットに提供している。
*日立AMS調べ
■日立オートモティブシステムズ:http://www.hitachi-automotive.co.jp/