ホンダは9月19日、パワープロダクツの累計生産台数が、9月に1億5,000万台に達したことを発表した。
パワープロダクツを扱うホンダのライフクリエーション事業は、「技術は人のために」という創業の精神のもと、「ホンダのエンジン技術を使って、農業や漁業を営む方々の労働を機械化することで負担を軽減できないか」という想いを原点に、1953年に農業用汎用エンジン(モデル名:H型)の生産から始まった。
そして現在、日本国内では、熊本製作所と細江船外機工場で生産を行い、海外でも、1984年の米国での芝刈機生産開始を皮切りに、欧州、中国、アジア大洋州、中南米など、世界11ヵ国13拠点で生産している。
パワープロダクツは、コア技術である汎用エンジンを活用した耕うん機や芝刈機から、発電機等に加え、近年では、電動化製品にも取り組み、ホンダ歩行アシストやロボット芝刈機、蓄電機など商品領域はさらに多様化。販売台数は、年間630万台を超え、ホンダの事業における大きな柱のひとつとなっている。
ホンダは今後、ライフクリエーション事業として、汎用エンジン中心のビジネスに加え、長年のエネルギー分野での取り組みを深化させ、バッテリーEVをはじめとした電動モビリティーへとつなげていくとしている。
また、『すべての人に“生活の可能性が拡がる喜び”を提供する』という2030年ビジョンに向けて、世界中の二輪・四輪・パワープロダクツのユーザーに、「暮らし」領域における新たな価値を提供していくとしている。
[ライフクリエーション事業の主な歴史]
1953:パワープロダクツ第1号 H型 汎用エンジン発売。
1959:耕うん機「F150」発売。
1963:輸出開始(フランス向け)。
1964:超小型発電機「E40」開発。船外機「GB30」発売。
1965:携帯発電機「E300」発売。
1969:生産累計 100万台達成。水ポンプ「WL20」発売。
1976:熊本製作所設立。
1978:歩行型芝刈機「HR21」発売。
1979:パワープロダクツ専門の開発センターとして朝霞東研究所設立。
1980:小型軽量耕うん機「こまめF200」発売。除雪機「HS35」発売。
1981:生産累計 500万台達成。
1983:浜松製作所 汎用機工場稼働。汎用エンジン「GXシリーズ」発売
1984:米国 芝刈機工場稼働。
1985:乗用芝刈機「HT3810/HT3813」発売。生産累計 1,000万台達成。
1986:フランス汎用機工場稼働。
1987:タイで汎用エンジン、水ポンプ生産開始。
1988:オーストラリアで芝刈機生産開始。インドで発電機、汎用エンジンなどの生産開始。
1992:生産累計 2,000万台達成
1995:中国で発電機生産開始
1997:世界初(※)360°自在傾斜型4ストロークエンジン「GX22/GX31」発売。生産累計 3,000万台達成。
2000:生産累計 4,000万台達成。
2001:船外機生産工場(浜松製作所細江工場<現細江船外機工場>)完成。世界初(※)のハイブリッド方式除雪機「スノーラiHS1390i」発売
2002:世界最軽量(※)4ストロークエンジン「GX25」発売。生産累計 5,000万台達成。
2003:汎用(現ライフクリエーション)事業50周年。
2004:生産累計 6,000万台達成。
2005:熊本製作所汎用機工場完成。
2006:生産累計 7,000万台達成。朝霞東研究所の研究開発体制を強化し、汎用開発センター発足。
2008:生産累計 8,000万台達成
2009:家庭用カセットガス燃料で動くガスパワー耕うん機「ピアンタ FV200」発売。生産累計 9,000万台達成。
2010:家庭用カセットガス燃料で電気を作るガスパワー発電機「エネポ EU9iGB」発売。
2011:生産累計 1億台達成。大型4ストローク船外機「BF250」発売。
2012:事業名称を「汎用」から「汎用パワープロダクツ」へ変更。
2013:汎用パワープロダクツ(現ライフクリエーション)事業60周年。世界初(※)オーガアシスト機能搭載大型除雪機「HSL2511」発売。
2015:Honda歩行アシストのリース販売を開始
2017:事業名称を「パワープロダクツ」へ変更。研究開発組織を「パワープロダクツR&Dセンター」へ変更。ハンディータイプ蓄電機「E500」発売
2019:事業名称を「ライフクリエーション」へ変更。研究開発組織を「ライフクリエーションセンター」へ変更。生産累計 1億5,000万台達成
※Honda調べ
■(ホンダ)パワープロダクツガイド:https://www.honda.co.jp/flower/hello/guide/