KYBは10月19日、「自動車用電子制御ショックアブソーバ」が、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社主催の2021年 超モノづくり部品大賞のモビリティー関連部品賞を受賞したと発表した。
今回の受賞は、既に量産している電子制御ショックアブソーバの改良により車両性能の高性能化に寄与し、乗心地、操縦安定性、耐異音というそれぞれ背反する性能をより高次元で両立すること可能となる点が評価された。
電子制御ショックアブソーバは一般的なショックアブソーバに対し、電流の大小により減衰力を可変できる「減衰力調整部」付加し、路面入力や操舵入力等により時々刻々と変化する車両状態に対し、最適な減衰力を電子制御により発生させることができる製品であり、KYBでは 2016年に開発・量産している。今後、世界的に市場拡大が見込まれている製品分野の一つとなる。
また、従来品と比べ部品点数を削減し、ソレノイドについてはKYBグループ会社(タカコ)と新規開発することで部品のコストアップを抑制し、製品全体としてのコストアップを極力抑えながらも車両性能を大幅に向上することが可能になった。