KYBは1月13日、パワースポーツ車両向けに開発した電動パワーステアリング(以下「EPS」)をオフロード車に展開したと発表した。
オフロード車の過酷な使用条件に対し、以下の特徴を持つEPSだという。
・世界初のオフロード車向け1ピニオンEPS(車両の低重心化に貢献)
・ステアリングギアレシオのクイック化
・防水性能の向上(水没を想定した設計)
・車両のワイド化、サスペンションストロークアップに対応したタイロッド揺動角の拡大
・衝撃強度、耐久性向上のため大径ラックの採用
この製品は米国Polaris社のRZRシリーズの2つの車両に採用された。この2つの車両はPolaris RZR Wide Openラインナップの一部で、まったく新しい最高性能モデル”RZR Pro R”と”RZR Turbo R”であり、そのステアリング性能、信頼性の面で高い評価を得ている。
また、当製品はソフトウェアを含めた自社開発の機電一体型ブラシレスモータに加えコア機能部の標準化設計により高い拡張性があり、小型モビリティ、EV、自動運転車両など様々な車両のステアリングに展開が可能だとしている。
更に、当製品に搭載している機電一体型ブラシレスモータは、コントローラ付きアクチュエータとして単体でも販売可能。ソフトウェアの適合及び必要トルクに応じたマグネット、モータ長のカスタマイズで様々なアプリケーションに使用できるとしている。