小松製作所(コマツ)は3月15日、コマツアフリカホールディングス本社キャンパス(南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ)に建設していた新リマン(※)工場が完成したと発表した。
リマンは、「再生」を意味する「Remanufacturing」の略語。コマツのリマン事業は、キーコンポーネントを自社開発・生産するコマツの強みを生かし、コンポーネントを再生、再利用することで廃棄物を減らす「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」活動で、CO2排出量削減にも貢献する循環型ビジネス。
定期交換で回収したエンジン・トランスミッション等のコンポーネントを、分解、洗浄、部品交換、再組立、塗装、出荷検査などし、新品コンポーネントと同等の品質・性能に蘇らせて、再生コンポーネントとして提供する。
今回、完成した新工場は、南部アフリカ地域において、再生コンポーネントを効率的に供給することを目指し、回収した再生前コンポーネント(コア)の受け入れから洗浄、分解検査、組立、出荷を効率的に流せるようレイアウト。汚れが付着したコアを扱う洗浄、分解検査エリアと、洗浄後のコアを扱う組立エリアを明確に区分することで、高品質な再生コンポーネントの生産を実現。また、将来的な需要変動や取扱い機種の増加を考慮し、工場配置および工場内レイアウトに高い拡張性を確保していると云う。
コマツは、今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図ると共に、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指すとしている。
※コマツアフリカホールディングス本社キャンパス:従来地理的に分散していた本社ビル、部品デポ、ワークショップ、トレーニングセンタ、リマンなど複数の機能を一拠点に集約するため2016年に建設を開始。今回の新リマン工場竣工で全施設が完成した。コマツは、南部アフリカ地域のセントラルハブとして、同地域顧客への更なるサポート体制の強化を図る。
[施設概要]
<本社キャンパス>
– 名称:コマツアフリカホールディングス本社キャンパス
– 所在地:17 Brickfield Road, Sunnyrock Ext 11, Germiston, P.O.Box196, Isando, 1600, South Africa
– 敷地面積:約300,000㎡
– 投資金額:約76億円
<新リマン工場>
– 所在地:17 Brickfield Road, Sunnyrock Ext 11, Germiston, P.O.Box196, Isando, 1600, South Africa(コマツアフリカホールディングス本社キャンパス内)
– 敷地面積:約11,000㎡(建屋面積:8,700㎡)
– 投資金額:約22億円
■小松製作所:https://home.komatsu/jp/