小糸製作所は8月31日、東北地方に於ける自動車生産への対応および災害に対するリスク分散等を目的として、宮城県での工場用地取得を議決したと発表した。
東北地方進出の背景と理由
小糸製作所では現在、国内に於ける自動車照明器を静岡県内の3工場(静岡・榛原・相良工場)と小糸九州(佐賀県)で生産しているが、東北地方での自動車生産への対応や地域の復興、加えて災害に対するリスク分散の観点から新工場を建設し、QCD(品質・コスト・物流)の更なる向上により競争力強化・受注拡大を図る。
新工場は、得意先へのアクセスや労働力の確保等を考慮して、仙台市の南約15kmに位置する名取市の愛島西部工業団地内に建設し、自動車用ヘッドランプとリアコンビネーションランプを各々年間50万台生産(生産開始は2027年3月期中を予定)。
また、自動化設備の導入やデジタル技術を活用した高効率工場とすることで、カーボンニュートラル実現に貢献する工場づくりを目指すと共に、グループのモデル工場にしていく計画である云う。
なお、投資規模等の詳細については、現在検討中。また、本件による2024年3月期業績への影響は軽微であるとしている。
<新工場概要>
– 所在地 : 宮城県名取市愛島台(めでしまだい)
– 用地面積 : 約78,000㎡
– 事業内容 : 自動車照明器の製造・販売
– 生産開始 : 2027年3月期予定