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2019年4月18日【経済・社会】

神戸製鋼、インドのタイヤ・ゴム機械生産合弁会社を完全子会社化

NEXT MOBILITY編集部

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神戸製鋼所は4月17日、インドで自動車や建設機械用タイヤなどの製造工程で使用されるタイヤ・ゴム機械(ゴム混練機、及びゴム二軸押出機/※1)の製造・設計・販売を行うL&T Kobelco Machinery(LTKM社)を、完全子会社化した。

神戸製鋼・KOBELCO・ロゴ

神戸製鋼は2010年、インドの建設エンジニアリング最大手で産業機械なども手掛けるラーセン・アンド・トゥブロ社(LARSEN & TOUBRO:L&T社)と合弁(神戸製鋼49%出資)で、LTKM社を設立。

 

今回、神戸製鋼と同社のシンガポール現地法人のKobelco Machinery Asiaとの2社による100%出資へと変更し、それに伴い会社名は5月から「Kobelco Industrial Machinery India(KIMI)」となる予定。

 

 

新会社移行の披露会での集合写真

新会社移行の披露会での集合写真

 

 

神戸製鋼は、LTKM設立当初、インド国内での販路確立や製品・ブランドの浸透のため、L&T社を戦略的パートナーとして共同経営してきたが、インドを中心に年5%以上の成長を続ける新興国でのタイヤ・ゴム機械の需要が拡大、更なる営業力強化や生産面でのコスト競争力強化、機動的な運営を目的として完全子会社化した。

 

今回の完全子会社化により、インド国内需要の獲得に留まらず、周辺地域である東南アジア、更には欧州地域への拡販を強化し、神戸製鋼タイヤ・ゴム機械の事業シェア拡大を図るとしている。

 

※1)ゴム混練機、ゴム二軸押出機:ゴム混練機は、タイヤもしくはゴム製品の製造工程の最上流に設置され、原材料のゴム、カーボン、硫黄、薬品、オイルなどを混ぜ、練り込む機械。通称ミキサー。一方、ゴム二軸押出機は、ゴム混練機の下工程に設置され、混練されたゴム他の原材料の塊をシートに加工する機械。

 

 

ゴム混練機

ゴム混練機

 

 

[LTKM社の概要]

 

– 会社名:L&T Kobelco Machinery Pvt. Ltd.
– 所在地:インド共和国 タミル・ナドゥ州カーンチプラム市
– 資本金:5億ルピー
– 設立年:2010年11月(2011年操業開始)
– 出資比率:Larsen & Toubro 51%、神戸製鋼49%
– 代表者:S.Arul(S.アルール)
– 事業内容:タイヤ・ゴム機械の製造・設計・販売・サービス

 

 

[神戸製鋼の機械事業部門タイヤ・ゴム事業]

 

神戸製鋼は、国内拠点(高砂製作所)の他、KIMIに加え米・中・独に海外拠点を有し、グローバル展開を進めている。また、ゴム混練機では世界シェア40%を獲得している。

 

■海外拠点一覧

 

<会社名、所在地、事業内容>

– Kobelco Stewart Bolling、米国 オハイオ州 ハドソン市、北米地域でのタイヤ・ゴム機械の製造・設計・販売・サービス

 

– 神鋼産機系統工程(青島)、中国 山東省 青島市、中国地域でのタイヤ・ゴム機械の販売・サービス

 

– Kobelco Machinery Europe、ドイツ ミュンヘン、欧州地域でのタイヤ・ゴム機械の販売・マーケティング

 

– 益陽益神機械、中国 湖南省 益陽市、中国地域でのタイヤ加硫機の製造・設計・販売・サービス

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。