神戸製鋼所は、欧州地域における同社グループ拠点の統括会社として、2012年にドイツのミュンヘンに設立した機械事業部門の拠点「Kobelco Machinery Europe(KME)を母体に、今月、新たに「Kobelco Europe(KEU)」を設立した。
今後KEUを起点として、欧州地域におけるコーポレートガバナンスやコンプライアンスを始めとした経営管理の強化や、グループ内連携などを一層進める。
なお、中東地域のグループ拠点についてもKEUが統括する。
神戸製鋼所グループは、1960年代から欧州地域への事業進出を進め、現在では5ヶ国に10拠点を保有。近年では、2012年に当時CNH Global(現、CNH Industrial)との提携を解消したコベルコ建機が欧州に再進出し、2013年にオランダに拠点を設立している。
また、機械事業部門では2017年4月にスウェーデンに本拠地を置くQuintus Technologiesを買収し100%子会社化するなど、欧州地域における事業展開を加速させている。
神戸製鋼所は、KEU設立により、グループが展開する主要地域における各統括会社のカバー体制が整ったとしている。また今後、各地域で統括会社がグループ拠点のサポートによって、更なる事業展開を進めるとしている。
[Kobelco Europe概要]
– 会社名:Kobelco Europe GmbH(KEU)
– 設立:2019年7月
– 所在地:ドイツ ミュンヘン
– 資本構成:神戸製鋼所100%出資
– 従業員数:15名(2019年7月時点)
– 資本金:100千ユーロ
– 代表者:上杉 強志
[欧州地域における神戸製鋼所グループ拠点数]
<国名、拠点数、内訳>
– ドイツ、4、神戸製鋼所事務所(鉄鋼、アルミ・銅) , 機械 , 神鋼環境ソリューション , 神鋼商事
– オランダ、2、溶接 , コベルコ建機
– スウェーデン、2、溶接 , 機械
– フランス、1、エンジニアリング
– イギリス、1、エンジニアリング
(合計、10)
– 中東(UAE)、3、機械 , コベルコ建機 , 神鋼商事
[神戸製鋼所グループの海外統括会社]
<国名、拠点名、設立、統括地域>
– 米国、Kobe Steel USA Inc.(KSU)、1988年、北・中・南米
– 中国、神鋼投資有限公司、2011年、中国
– タイ、Kobelco South East Asia Ltd.(KSEA)、2017年、東南・南アジア , 豪州
– ドイツ、Kobelco Europe GmbH(KEU)、2019年、欧州 , 中東