ケーヒンのインド子会社で、FIシステム製品の生産を担うケーヒンインディアマニュファクチュアリング・プライベートリミテッド(KPL)の新工場(第二工場)が、3月8日に完成し、開所式を行った。
ケーヒンでは、世界最大の二輪車市場のインドにおいて、グローバル最大の生産規模となる二輪車用電子燃料噴射システム(FIシステム)の供給体制の構築を推進。
2020年から強化されるインドの環境規制基準の施行に合わせ、排出ガスのクリーン化と燃費向上に貢献するFIシステム4製品(インジェクター、燃料ポンプ、スロットルボディ、電子制御ユニット)の2019年度中の量産開始に向けて準備を進めている。
その4製品の中で、今回、3月8日にインジェクターと、燃料ポンプの構成部品であるフューエル・フィード・ポンプの生産を計画しているKPLの第二工場が完成し、開所式を行った。
第二工場は、全館をLED照明とし、高効率な空調設備を導入するなど、省エネルギー化。さらに、工場からの排水を社内で全量処理し、リサイクルすることで外部排出をゼロにするなど、環境に配慮した工場とした。
また、全館空調により温度管理を行うとともに、インド特有の砂塵を排し、生産ライン内に不純物の混入を防止するため全館を陽圧構造にするなど、高品質な製品を安定生産するための環境を構築した。
開所式でケーヒンの社長の横田氏は、以下のように抱負を語っている。
「ケーヒンはインドでのFI化に向けたプロジェクトを立ち上げ、開発と生産の準備を進めてまいりました。第二工場を含むインド国内の5つの工場で、1,000万台規模のFIシステム4製品を生産いたします。かつてない規模の同時立ち上げと高い品質を両立するよう、取引先様とともに一丸となって取り組んでまいります」。
[第二工場の概要]
– 所在地:ラジャスタン州ニムラナ
– 敷地面積:60,000㎡
– 生産品目:二輪車用インジェクター、フューエル・フィード・ポンプ
– 従業員数:1,200名(2020年3月末予定)
– 生産開始:2019年夏
[KPLの概要]
– 本社所在地:ウッタル・プラディーシュ州ノイダ
– 代表者:新道 清一
– 設立:1997年4月
– 資本金:2,076,777千インドルピー
– 事業内容:二輪車・汎用製品および四輪車用製品の製造販売