カヤバ は7月10日、インド市場をターゲットにした、小型二輪車向けの小径倒立型高性能フロントフォークを開発し、量産化したと発表した。
近年、インドの二輪市場では、所得の向上によりプレミアムセグメントと呼ばれる車両が増加。高級感のある倒立型(※)フロントフォークの採用が増えていると云う。
そのような状況を受けて、カヤバは、これまで技術的に難しかったボトムショック(底付き衝撃)吸収性能を大幅に向上させた小型二輪車向けの小径倒立型高性能フロントフォークを開発した。
なお、倒立型フロントフォークとは、インナチューブを車両に固定する正立型と異なり、径の太いアウタチューブを車両に固定することで剛性アップを図ったもの。今回発表された製品では、これまでスペースの都合で採用されていたクッションラバーに替えて、小径サイズに収まる新開発の油圧ストッパが採用されており、ボトムショックの吸収性が従来品と比較して30%向上。多様な路面状況に置ける乗心地が改善されている(※1)と云う。
※1:詳細については「カヤバ技報 第68号 」を参照。
*タイトル画像:KMSI (KYB Motorcycle Suspension India)製の小径倒立型フロントフォーク。