KYB(カヤバ)は12月16日、社内向けに、工場の生産設備から生産データを収集し、生産性悪化の原因調査・改善や製品品質の安定に活用可能な設備データ収集・分析システムを開発したと発表した。
「KYB-IoTプラットフォーム(※1)」を活用して開発された同システムは、生産設備から生産性や品質に関するデータを収集し、その傾向や異常の有無を瞬時に可視化するもの。導入により生産ラインの改善活動にかかる時間が約50%低減した事例もあると云う。
カヤバは、次世代の革新工場として生産性倍増やリードタイム半減、不良ゼロを目指すためのMES(※2)の一翼を担う技術として、将来的には、同システムを社内の設計システムや品質管理システム等と連携。
今後も機能の拡充を図っていくことで、設計から生産までのリードタイム短縮や製品のトレーサビリティ強化ほか、様々な場面に展開し、浮いた時間を課題の原因追及や実作業に活用していきたいとしている。
※1)KYB-IoT プラットフォーム:クラウド上に構築したデータ活用基盤(技報64号用語解説を参照<https://www.kyb.co.jp/technical_report/data/no64j/term_01.pdf>。また、詳細は「カヤバ技報第64号」を参照<https://www.kyb.co.jp/technical_report/data/no64j/01_technology_explanation.pdf>。
※2)MES:Manufacturing Execution Systemの略、製造工程の把握・管理や作業者への指示・支援を行うシステム。
<IoT-Platformの概略図>