カワサキモータースは4月24日、メキシコの現地法人である〝Kawasaki Motores de México(KMX)〟に於いて、オフロード四輪車の量産を開始したと発表した。当初は、ユーティリティビークルを生産し、順次生産機種を拡大する予定だと云う。
KMXは、ヌエボレオン州サリナスビクトリア市に位置し、年間3万台のオフロード四輪車の生産能力を有する主力工場の一つ。この工場では、生産ラインの自動化による安定した品質の確保が進められると共に、素材加工から完成車の組立てまでの一貫生産を実現。需要変動に対してフレキシブルな生産が可能であると云う。
カワサキモータースでは、主に北米におけるオフロード四輪車の市場拡大による需要増加に対応するため、2021年度より、米国現地法人である〝Kawasaki Motors Manufacturing U.S.A〟(KMM)とKMXへの設備投資を推進。今回、KMXのオフロード四輪車の工場稼働により、生産能力を年間10万台へと大幅に引き上げた。
さらに、今後も堅調な成長が見込まれるオフロード四輪車市場に、競争力のある新モデルを投入することで、2025年までに四輪事業の売上収益を約2倍(2022年比)に拡大する(※)としている。
<KMXの概要>
– 会社名:Kawasaki Motores de México S.A. de C.V.
– 所在地:メキシコ国 ヌエボレオン州 サリナスビクトリア市
– 資本金:68百万米ドル(カワサキモータース100%出資)
– 事業内容:オフロード四輪車、PWCの生産
– 従業員数:1,000人(2024年4月時点)
カワサキモータースは、KMXの工場稼働により北米市場の事業基盤強化を進め、より良い商品とサービスの提供を図ると共に、さらなるKawasakiブランドの浸透と顧客満足度の向上に努めていくとしている。
※関連リンク(川崎重工業)「グループビジョン2030・進捗報告会 」(PDF)