川崎重工は8月31日、三井住友信託銀行と国連環境計画・金融イニシアティブ(以下「UNEP FI」)が提唱するポジティブ・インパクト金融原則に則したポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け融資タイプ)の融資契約を締結したと発表した。
この契約の締結にあたり、同社のマテリアリティ(重要課題)から、特にSDGs(持続可能な開発目標) の目標達成にインパクトを与える活動として以下のテーマを設定した。これらの取り組みの進捗・成果は、同社が発行する統合報告書等で開示される。
・安全安心リモート社会の実現
リモートによる実作業の環境の提供や新しい働き方・くらし方の提案を通じて、時間や場所の制約を受けず、全ての人々の社会参加を実現
・近未来モビリティ社会の実現
先進的都市のあり姿である「スーパーシティ」の実現に貢献する新モビリティ・システム開発
・エネルギー・環境ソリューションによる脱炭素社会の実現
クリーンエネルギー「水素」の大量安定供給・利用拡大、低炭素社会の実現
・WasteFREE
廃棄物排出削減、循環型社会
・HarmFREE
有害化学物質管理
なお三井住友信託銀行による評価については、評価の透明性および客観性を確保するため、日本格付研究所より第三者意見を取得している。
同社は今後も資金調達活動を通じ、SDGs達成に向けた貢献と持続可能な社会の実現を目指すとしている。